先生から論文修正が返ってこないので対処法を考えた

研究生活
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こんにちは。博士2年も2ヶ月が過ぎようとしています。

こないだ海外でポスドクをしている先輩と連絡を取ったら、海外学振に出すならD2の10月くらいから準備し始めた方がいいよとのアドバイスをいただき、そう考えるともう数ヶ月後には海外の先生と連絡をとり始めなければいけないのかと気が引き締まる思いであります。

そうは言っても研究成果が出ないことにはなんともならないので日々研究に勤しんでおります。が、それくらいのスピード感で研究をしなければいけないと知っておくのは大事かもしれないですね。

 

 

学振で重要なのは実績で、これはDC だろうがPDだろうが海外PDだろうが同じだと思います。どれだけIFの高いところに論文をたくさん出せたかは非常に分かりやすい指標でこれに向き合わないというのは試合での勝ち負けが全てじゃないって言うスポーツ選手くらい理解できないことです。

 

私すでに1本目の論文下書きを2021年1月には先生に提出しましたが、実はその論文修正が全く返ってこず、かなり精神的にキツかった経験を直近までしました。なので今日はその体験・対処法について(今なお継続中)書き綴りたいと思います。

 

論文が返ってこないのはよくあることなのか

僕はこれまで3つのラボを経験しているのですが、これは完全に先生次第としか言いようがありません。例えば前のラボの先生は即レス派の人だったので論文修正など遅くても2.3日で返ってくるし、その後複数回の修正についてはほぼ当日か翌日には返事が来るスピード感で学生側がプレッシャーを感じるくらいでした。

 

一方現在僕は一発目の論文の修正が返ってくるまでに4ヶ月、数日で修正を全てして返信をして2週間が経とうとしています。

 

僕のラボの博士の先輩は前のラボでは半年修正が返ってこなくてそれが普通だと思ってた。と言っていました。その方はそれが原因でDCの提出に間に合わなかったそうで、、僕なら多分キレてる。

 

東大の他ラボの友人は1年間我慢してようやく論文投稿できたそうです。

 

海外ラボを経験したとある先輩からは半年以上論文が返ってこなかった挙句日本に帰らなければいけなくなって結局論文を投稿できなかったとの話を聞きました。

 

また、免疫学で著名な中山先生の著書でも、教授から論文が返ってこない事案は度々生じることであり、生じた時の対処法などが書かれています。

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こう考えると論文修正に4ヶ月かかるというのは比較的よくあることなのではないかと思うようになりました。

とはいえ、それを甘んじて受け入れるのはなく、その事案が生じた時にきちんと対応する必要があると思います。なぜなら、論文を投稿できずに寝かしていることでいろいろな不具合が生じるからです。

 

論文が投稿できない時に生じるデメリット

僕にとって大きかったのは何より精神的なストレスです。似たような論文が何処かに投稿されれは相対的に自分の論文はインパクトの小さいものになります(時には全くのゴミ論文になるかもしれない)。世界で初めて見つけたことを誰よりも早く世に出すことまでが、研究者として大切にしなければいけない心持ちだと思っています。

 

また、先生は論文修正よりも、日時的な期限のあるものの添削を優先します。僕の場合だと2.3月の学生の学部論文、修士論文、審査会の資料、学会資料の添削などです。もちろんこれらが大切なのは十分理解できますが、自分の論文が寝かされているという事実を噛み締めながら、他のメンバーの資料の添削やりとりを目にするとなんとも言えない虚しさや悔しさに苛まれることになります。

 

また、論文を投稿しない限りはその研究と切り離されない状態になります。そのため、忘れたころに昔の研究について思い出しながら修正をしたりしなければいけないのです。そんな非効率なことはありません。特に僕のように一区切りがつくような研究ならば、頭の中に完全に構成がある状態の時に仕上げて、心機一転新しい研究に取り組みたいものです。

 

そして最後に、論文がアクセプトされないことには実績になりません。他機関の先生と話したりしても自分に実績があることをアピールすることもできませんし、応募したりするものにも何もかけません。これはなんとも悔しいことです。論文も書いて頑張っている自分を見せたいというのが素直なところです。

 

論文が返ってこない時の対処法

まず上で紹介した中山先生がおっしゃる対処法ですが、先生との仲を良好にしつつ論文が返ってくるようにするためには、日頃の行動が大切だとおっしゃっています。振られた仕事についてはよっぽどのことではない限り快く引き受け、すぐにやる。自分が断る時、何かを頼むときは、よっぽどなんだという状態にしておくことが大切だというのは非常に共感しました。そして論文修正が返ってきたときには遅くとも翌日には返すというのも、自分の熱意を示し、暗にプレッシャーを与える効果的な方法だと述べられていました。これらの内容に非常に共感したのでこれらは僕も実践しています。

 

ただですね、そうは言っても、そうしてみても返ってこないものは返ってこないんですよね。僕は返ってきませんでした。月に2回は論文の修正のお願いを再三しても常に音沙汰がないものでした。こうしてフラストレーションがたまりにたまった私は、どうにかして仲を壊さずに論文修正をしていただけるかを考えました。僕は、全てを正直に真っ直ぐに伝えるしかないと思い、先生に思いのたけを伝えることにしました。

「先生、最近論文の修正をいただけないことが精神的に非常にしんどく感じています。他の学生の資料が重要なのはわかりますが、それでもここまで優先順位が低いものなのかと感じると本当に辛くてしょうがないです。研究のモチベーションも下げたくなくて、どうか論文の修正をいただけないでしょうか。」

 

これを涙を堪えるような深刻な表情で伝えたところ、先生も本当に申し訳なさそうに謝ってくださり、その後数日のゴールデンウィークで第一版の修正をいただくことに成功しました。

本当にきちんと伝えてよかったと思っています。僕はこの時いただいた修正点を全て直して2日後に返信しました。そしてまた、2週間が経とうとしています。。。。←

 

これらの経験から、僕が思う対処法についてまとめました。

  1. このあたりまでには論文を必ず投稿したいという締め切りを設定する。
  2. 返ってこない状態が長期化した場合、意を決して思いを伝える。(決して攻撃的になるのではなく、穏やかに)
  3. ほぼ自分の中で完璧と言えるレベルでの下書きを作成する。そして修正を頂いたら最優先で修正に取り掛かって完璧に直してすぐに返事をする。

 

僕の場合は「1」を怠ったことは大きなミスだったなと反省しています。次からの論文は学振などもあり、悠長に構えていられないので、締め切りを設けて論文作成に臨んで行きたいと思います。

 

 

最後になりますが、論文として世に出すまでが研究です。そして研究成果は書面上は論文が最も信頼の高い実績として評価されます。この現実に真っ直ぐに向き合い、コンスタントに論文を出し続けて行ける研究者でいられるように精進していきたい。そしてCNSに出せるようなホームランも打つ、その両輪を大切にしていきたいです。

 

同じ悩みを持っている人の助けになればと思います。

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