入院を強制する病院に捕まった経験から入院時の注意点について考えた

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ほとんどの医者は技術的にも人格的にも素晴らしい人たちで、全信頼をおいて診療をしてもらいたいと思うだろう。また、医者は時には、経営者としての顔をもち、病院の経営を成り立たせるために日々奔走している、本当にコロナ禍で大変な状況だと思うし、苦労されている中でも多くの人を救おうと戦う方々には頭が上がらない。

素晴らしい医療関係者の方々だからこそ、患者側も医者が入院するべきだと言えばその指示に従い、それが最善であると信じて疑わない。その後の入院の過程においても医者のなすまま思うがままに受け入れるのが普通なんだと思う。

 

しかしながら、この夏縦隔機種という病気と診断されて僕は1週間ほどの入院を体験した。それは僕にとって初めての入院であり、「患者自身での意思決定」の重要性を感じた経験だった。

 

僕は評判の非常に悪い病院に入院し、放置治療をされ、退院させることを許さない状態に閉じ込められることになった。

 

僕はこの入院治療の経験から、入院する際に注意すべきことについて非常に多くのことを学ぶことになった。

そのことを以下の順で紹介していく。

  1. 見てもらう病院は合理的な治療を行ってくれるか否か事前に調べる
  2. 自分は本当に入院が必要な状態にあるか否か
  3. 合理的な治療がされているか否か

 

 

見てもらう病院は合理的な治療を行ってくれるか否か事前に調べてから診てもらう

僕のすべてのミスはここに集約される。体に違和感を感じて見てもらうと思い近くのクリニックで診てもらうと皮下気腫の疑いがあるので、レントゲンを撮ってもらえる病院に行くことを勧められた。ここでクリニックの先生は、あらゆる病院を当たってくれた。しかしながら休日であることとコロナウイルスの影響でどこも受け入れてくれないようだった。そこで明らかに悩んだ挙句一つの病院を紹介された。この時その病院を進めたクリニックの院長の表現が微妙だったことからその病院について察するべきだったと今なら思う。

 

そのまま紹介された病院に向かう途中、付き添ってくれている彼女が

「この病院評判めちゃくちゃ悪いよ、大丈夫??」

と聞いてきた。僕は病院なんてよっぽど悪いとこなどないだろうと思っていて、適当に大丈夫大丈夫と返していた。しかしこの時彼女の言葉を真摯に受け止めなかったことを僕はひどく後悔することになる。

 

入院してから分かったことだが、その病院はGoogle評価で☆1つ。院長のワンマン診療による質を低さや職員の態度などありとあらゆる面が批判に晒されていたのであった。

 

自分は本当に入院が必要な状態なのか否か

入院費は非常に高額であり、患者に大きな経済的負担を強いる事になる。逆に病院側にとってはベットが余っているなどがあれば、そこに患者を入院させることでスペースを十分に利用することで利益を得ることができる(賃貸経営のような感じ)。すなはちこんなことはあってはいけないが、医者側は病院の経営状態に依存して患者に対して入院を迫ることがあるのである。僕はまさにその状況にハマってしまい、小規模で個人経営の病院だったために割引をしてでも入院をさせたいという院長の考えにまんまとはまってしまった。

 

比較的軽度な病気であれば、自宅療養で十分に対応ができる。僕の縦隔気腫という病気は最初の数日の経過を観察できれば、あとは自宅で自然治癒で対応できるのがほとんどだという。大規模病院に勤める友達の情報では縦隔気腫で入院する患者は見たことがないという。もちろん万が一のことはあるかもしれないので、数日間の入院で回復の様子を見るというのはよくわかる、しかし大体3,4日程度で回復傾向にあるかどうかもわかるそうだ。1週間をこえてさらに入院させるということは全く過剰であると言える。

 

入院によって患者が被るのは経済的負担だけではない。美味しくないご飯やコミュニケーションのない生活から日々のQOLは格段に低下していく。そのため、入院治療によって得られる恩恵が入院によって失われる心の豊かさに値するのかどうか十分判断するべきだと考える。

 

合理的な治療がされているか否か

入院時の私に対して行われた治療は抗生剤の点滴のみであった。これは菌の侵入によって炎症が発生するのを抑えるためである。これ自体は間違っていないだろうが、それ以外、担当医は部屋に来ることもなく、完全な放置状態で治療をされていた。医者友達に相談したところ、抗生剤の点滴を毎日数本レベルで行うことは適切なのか、抗生剤の経口投与でも十分ではないかなど、異なる視点からたくさんアドバイスをもらうことができた。

 

さらに入院した病院は院長(専門は外科)はすべての診察を行うワンマンであること、病院の口コミでとんでもなく悪評が書かれていることから不安が増し、別病院での診察を受けたいという意思を持つことになった。転院することによってより質の高い医療が受けられ過剰医療からも逃れられるかもしれないと思ったからである。

別の病院を見てもらう意思を固めるのに決定的だった事柄が2つある

一つはレントゲンの写真や血液検査の結果を全く伝えることなく、まだ入院が必要であると押し付けるように言ってきたところ。権利だと主張してレントゲン写真を見せてもらったものの初日のレントゲン写真に映った空気の影はほぼ消えている。それなのになぜまだ入院が必要なのか?聞いても明快な理由などなかった。素人が黙っていろみたいなバカにしたようにあしらわれたのを覚えている。

もう一点は看護師の方々からの後押しがあった。幸い僕は看護師の方々と仲良くやれて、この病院がどんな状態で、院長の性格や考えなどの垂れ込みを山のように得ることができた。看護師の方も僕の長引く入院についてよしと思っていない人が多かったようで、「絶対に退院したいんだと強く言わないとダメだよ!、次くる時には君はここにいないことを祈っているよ」などとアドバイスされたりもした。看護師さん曰く、突き指の患者を数日間入院させたこともあるそうだ。看護師さんたちもあらゆる不平不満があるものの、院長のワンマン経営であるために何も言えない状況にあるようだった。だから、僕が何がなんでも退院をしたいと看護師さんに伝えても「私たちでは何もできないんだよ、ごめん」と謝られるばかりで、僕は八方塞がりの状態に陥るのであった。

 

私は「今の病院を退院して大規模病院での診察を受ける、もしくは自宅療養によって入院にかかる費用を抑えたい」と考え、この気持ちを院長に伝えるに至った。すると院長は頑なに退院を許可せず、退院なんかさせられるわけないだろうと怒鳴り散らかした。本当に怒鳴り散らかしたのだ!セカンドオピニオンの希望についても全く耳をかさない有様であった。

 

病院の誰もが院長に逆らえない状態の病院で、身動きが取れない状態にあった自分だったが、意を決して荷物をまとめて病院から自主退院することを決意した。

看護師さんとの最後のやりとりを僕は忘れない。

 

看護師さん「君が本当にこうすると決めたならば、それはそれでいいと思うんだ、私たちにはもう何も言うな」

その目は察してくれと言っているようだった。

僕は「本当にありがとうございました」と述べて部屋に戻った。

最後のご飯をたいらげて置き手紙を置いて病院を後にした。

 

脱走したその日のうちに病院側に電話をして自主退院の経緯などを伝えた。精算などは後日おこなうことになった。多分以前にもいたんだろう、やりとりはすごくスムーズだった。

 

この後すぐ別の病院でレントゲンとCTで縦隔気腫のほぼ完治が認められ、検査費は1500円程度ですんだ。結果的にもう数日の入院にかかる予定だった数万の入院費を抑えることになって学生である自分は胸を撫で下ろしたのである。

世の多くの医者は適切な治療、適切な入院を提案してくれるはずである。今回のようなケースは本当にごく稀なケースなんだと思う。でも何も考えず、何も言えず、過剰医療を甘んじて受け入れる人や、過剰医療であることにすら気付いておらず搾取される患者がいることを思うと悔しくてしょうがない。患者として冷静に考え、主張し、行動する、そんな個人の意思決定力が求められる場面もあるんだと知って欲しくてこの記事を書いた。

 

病気を患っている患者にとっては何が正しくて正しくないのかを深く考えるだけの意思決定力はほぼ欠失している状況であると言っても過言ではない。だけれども過剰医療から守れるのは自分だけなので診てもらう病院について、そして入院中の状況については本当に気をつけて欲しい。

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